大スポ
2003/2/25号

個性の人(笑)

まるで
「庖丁人味平」!! 骨むき出しの魚を泳がせるスゴ腕すし職人
大阪・弁天町で評判のすし茶屋「すし活」。この店主・川口正弘さん(44)は「刺身用にさばいた魚を生け簀に戻し、骨があらわになったまま泳がす」という驚きの技術を持つ料理人だ。「なんでこんな技を、ですか?漫画の『庖丁人味平』にそういうシーンがあったんです。それにあこがれてこの世界に入ったもんですから…」  自ら“秘伝骨泳がし”と名付けたこの技はイシダイ、マダイ、ハマチ、アジ、カワハギ、ヒラメ、アナゴ、ウナギで見せてくれる。  「一番きれいなのはイシダイですね。アナゴやウナギは簡単ですけど、ちょっと見栄えが悪いんです」  もちろん、こうした技だけで評判を呼んでいるわけではない。ネタは必ず川口さん自らで仕入れ、その日の素材でメニューを決めるという職人気質の店。「味は保証付き」だからこその評判なのだ。